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Accessのクエリとは?初心者向けに役割・種類・使い方をわかりやすく解説

この記事で学習できること
  • Accessのクエリとは何か、どのような場面で使うのか
  • テーブル、フォーム、レポートとクエリの役割の違い
  • 選択クエリ、更新クエリ、追加クエリ、削除クエリの違い
  • クエリデザインを使ったAccessクエリの基本的な作り方と確認方法
  • Access初心者が最初に覚えておきたい学習の順番
  • 元データを変更するクエリを使う前に確認すべき注意点

クエリとは、条件に合うデータを取り出す機能です。

Access(アクセス)を使い始めると、「クエリとは何か知りたい」「テーブルやフォーム、レポートとの違いがわからない」「どのクエリから覚えればよいのか」と迷うことがあります。そんな初心者が、まず理解しておきたい機能がクエリです。

クエリを使えば、保存済みのデータから今月分だけを表示したり、担当者別の売上を集計したりできます。言い換えると、必要なデータを取り出すための指示書です。

この記事では、Access初心者が最初に理解したいクエリの役割、テーブル・フォーム・レポートとの違い、最初に覚えるクエリ、基本の作り方を整理します。元データを変更するクエリの注意点も確認しておきましょう。

テーブルの役割から確認したい方は、次の記事を先に読むと理解しやすくなります。

https://sys-daddy.com/access-table-beginner/
https://sys-daddy.com/access-table-making/

Accessのクエリとは?

Accessでは、顧客や売上などのデータをテーブルに保存します。しかし、テーブルに大量のデータがたまると、目的の情報だけを探したり、同じ条件で繰り返し確認したりするのは手間がかかります。

クエリは、テーブルに対して「どの項目を、どの条件で、どの順に表示するか」といった処理を指定する機能です。たとえば、次のような処理に使えます。

  • 東京都の顧客だけを表示する
  • 今月の受注を日付順に並べる
  • 担当者ごとの売上合計を求める
  • 顧客テーブルと注文テーブルを組み合わせ、顧客名付きの注文一覧を作る

基本となる選択クエリは、結果を表示・集計するだけなら元データを変更しません。一度作れば、同じ条件の一覧を繰り返し表示できます。

Excelのフィルターとの違い

クエリの入口となるイメージは、Excelのフィルターに近いものです。ただし、Accessのクエリは条件を保存でき、複数テーブルの組み合わせや集計結果の再利用にも向いています。

比較することExcelのフィルターAccessのクエリ
条件で絞り込む表示中の表を絞り込む条件を保存し、繰り返し実行できる
複数の一覧を使う参照方法を組み立てる必要がある複数テーブルを結び付けて表示できる
合計や件数を求める集計機能などを使う抽出と集計をまとめて設定できる
帳票に利用する表を整えて利用する結果をフォームやレポートの元にできる

テーブル・クエリ・フォーム・レポートの違い

Accessでは、それぞれの機能に役割があります。クエリは元データの保管場所ではなく、保存されたデータを目的に合わせて利用するための機能です。

機能主な役割初心者向けのイメージデータ変更との関係
テーブルデータを保存する元データの保管場所入力・編集で中身が変わる
クエリデータを取り出す、並べ替える、集計・処理する必要な一覧を作る指示書選択クエリの表示・集計のみなら変更しない。変更系クエリは変更する
フォーム入力や閲覧をしやすくする入力・確認画面設定によって元データを更新する
レポート印刷や提出向けに整える帳票通常は表示・印刷に使う

基本の流れは、テーブルにデータを保存し、クエリで必要な情報を取り出し、フォームやレポートで利用するというものです。

Accessクエリの種類|まずは選択クエリから覚える

Accessには複数のクエリがあります。初心者が最初に区別したいのは、データを確認するための選択クエリと、元データを変更する3種類です。

クエリの種類何をするか実務例元データへの影響最初の扱い方
選択クエリ条件に合うデータを表示・集計する今月の売上一覧を表示する表示・集計のみなら変更しない。結果を直接編集すると変更される場合がある最初に覚える
更新クエリ既存データを一括で書き換える商品価格を一括変更する変更する対象確認とバックアップ後に使う
追加クエリ別のテーブルへデータを追加する取込データを本番テーブルへ登録する変更する追加先と重複を確認する
削除クエリ条件に合うデータを削除する不要データを一括削除する変更する削除対象を事前確認する

クロス集計クエリは、集計結果を表形式で見やすく整理したいときに使います。テーブル作成クエリは、抽出結果から新しいテーブルを作りたいときに使います。どちらも便利ですが、初心者はまず選択クエリで必要なデータを正しく表示する練習をし、次のステップとして学びましょう。

更新・追加・削除クエリは元データを変更する

更新クエリ、追加クエリ、削除クエリは、まとめて処理できる一方で、実行するとテーブルの中身が変わります。操作を簡単に取り消せない場合もあるため、次の手順を基本にしてください。

  1. 同じ条件の選択クエリを作り、変更対象になるデータを確認する
  2. 実行前にデータベースファイルのバックアップを取る
  3. 更新内容、追加先、削除条件に誤りがないか見直す
  4. 確認が終わってから変更系クエリを実行する

特に削除クエリは、条件を間違えると必要なデータも消してしまいます。初心者のうちは、選択クエリで結果を確認する習慣を付けてから学ぶのが安全です。

Accessクエリの使い方がわかる実務例

今月の売上一覧を表示する

売上テーブルに数年分の明細がある場合、今月の受注だけを目で探すのは非効率です。選択クエリで受注日に抽出条件を設定すれば、該当する明細だけを一覧表示できます。

顧客名付きの注文一覧を作る

注文テーブルに顧客IDがあり、顧客名は顧客テーブルに保存されているとします。選択クエリで二つのテーブルを結び付けると、注文日や金額と一緒に顧客名を表示できます。

担当者別の売上合計をまとめる

クエリの集計機能を使えば、担当者別の合計金額や件数を一覧にできます。月次報告やレポートを作るときに役立つ使い方です。

取込データを本番テーブルへ追加する

CSVから取り込んだデータを本番用のテーブルへ登録する際は、追加クエリを使う場面があります。ただし、これは本番データを増やす操作です。追加前には対象行、追加先、重複の有無を確認し、バックアップも準備しましょう。

操作を学ぶ際は、Accessの追加クエリの使い方も参照してください。

Accessクエリの基本的な作り方

初心者は、選択クエリを作って結果を確認する流れから覚えましょう。最初からSQLを書く必要はありません。

クエリデザインで選択クエリを作る流れ

クエリデザイン(デザインビュー)は、画面上でテーブル、項目、条件を選んでクエリを作る方法です。SQLを知らなくても操作しやすいため、基本の作成方法として適しています。

  1. リボンの「作成」タブから「クエリデザイン」を選ぶ
  2. データを取り出したいテーブルを追加する
  3. 表示したいフィールド(項目)を選ぶ
  4. 必要に応じて抽出条件や並べ替えを指定する
  5. データシートビューへ切り替え、結果を確認する
  6. 「今月売上一覧」など目的がわかる名前で保存する

フィールドとは、「顧客名」「受注日」「金額」のようなテーブルの項目です。抽出条件とは、「今月分だけ」「東京都だけ」のように表示するデータを絞る指定を指します。

まずは、クエリデザインで選択クエリを作る基本の流れを画面で確認しましょう。

クエリデザインの編集画面を確認したら、リボンで作成を始めるボタンの位置も押さえておきましょう。

クエリウィザードとSQLビューの位置づけ

方法役割初心者の使いどころ
クエリデザイン(デザインビュー)項目や条件を画面上で指定する選択クエリを覚える中心の方法
クエリウィザード画面の案内に沿って作成する最初の操作を試すときに使いやすい
SQLビューSQL文で処理内容を確認・編集するデザインビューに慣れた後に確認する

SQL(エスキューエル)は、データベースへ処理を指示するための言語です。

同じ選択クエリでも、画面の案内に沿って作り始める場合はクエリウィザードを選びます。

ウィザードを使うときは、作成タブからクエリウィザードを開いて進めます。

クエリデザインで作ったクエリも、SQLビューに切り替えるとSQL文として確認できます。

ウィザードでの作成方法を確認したら、同じクエリをSQL文として見るSQLビューへ進みましょう。

クエリウィザードの操作は、次の記事で確認できます。

https://sys-daddy.com/access_query_wizard/

ビューを切り替えて結果を確認する

クエリを作成した後は、リボンの「表示」またはクエリタブの右クリックからビューを切り替えられます。結果を確認するときは、データシートビューを使います。

作成したクエリは、デザインビューで条件を確かめ、データシートビューで結果を見る流れで確認します。

リボンのほかに、開いているクエリのタブを右クリックして切り替える方法もあります。

右クリックメニューが表示されたら、確認したいビューを選びます。

データシートビューに切り替わると、指定した条件で取り出された結果を確認できます。

Access初心者はまず何を覚えるべきか

Accessのクエリを学ぶときは、次の順番で進めると役割と操作がつながります。

  1. テーブルはデータを保存する場所だと理解する
    まず、元データがどこにあるのかを把握します。
  2. 選択クエリで必要な項目を表示する
    クエリデザインを使い、表示したいフィールドを選びます。
  3. 簡単な抽出条件を設定して結果を確認する
    担当者名や日付などで絞り込み、想定した一覧になるか確かめます。
  4. 並べ替えや集計に進む
    一覧を見やすく整え、必要になったら合計や件数を求めます。
  5. SQLビューで処理内容を確認する
    画面で設定した内容がSQLでどう表されるかを見てみます。
  6. 更新・追加・削除は安全手順と一緒に学ぶ
    対象確認とバックアップを前提に、元データを変える処理へ進みます。

最初の目標は、選択クエリで必要なデータを取り出し、結果を確認して保存することです。これができると、集計やフォーム・レポートでの活用にも進みやすくなります。

クエリでよく使う関数も少しずつ覚えよう

初心者は、最初から関数をすべて覚える必要はありません。ただし、実務でクエリを使い始めると、条件に応じた表示や日付の指定で次のような関数に触れることがあります。

関数よく使う場面
IIf条件によって表示内容を分けたいとき
Nz空白(Null)を別の値に置き換えたいとき
Date今日の日付を条件にしたいとき
Format日付や数値の表示形式を整えたいとき

まずは「このような関数が使える」と知っておけば十分です。詳しい指定方法は、抽出条件やクエリ関数を扱う関連記事で段階的に確認しましょう。

クエリを安全に使うための注意点

クエリを長く運用する場合は、データを誤って変更しないことに加え、後から見直せる作り方も重要です。

注意点理由
更新・追加・削除の前にバックアップを取る実行すると元データが変わるため
変更前に選択クエリで対象を確認する条件ミスによる誤更新・誤削除を防ぐため
目的がわかる名前で保存する後で用途を判断しやすくするため
クエリを必要以上に重ねない修正時に処理の流れを追いにくくなるため
一時的な確認用クエリを整理する使うべきクエリがわかりにくくなるため

選択クエリの結果を元に別のクエリを作ることは可能ですが、何段も重ねると条件変更や不具合調査の際に確認箇所が増えます。繰り返し使うクエリほど、目的が伝わる名前とシンプルな構成を意識しましょう。

さらに自動処理へ進みたい場合は、次の記事も参考になります。

https://sys-daddy.com/input_and_output_of_access/
https://sys-daddy.com/access_vba_batch_processing_1/

Accessクエリを学ぶ方法

Access初心者は、書籍やテキストで基本操作を順番に試したり、セミナーや講座で実務例を見ながら操作の流れを学んだりすると理解を整理しやすくなります。当ブログの関連記事では、クエリデザイン、SQLビュー、集計クエリ、抽出条件を必要に応じて少しずつ確認できます。

学習順は、テーブル → 選択クエリ → 抽出条件 → 集計 → 更新・削除などのアクションクエリを目安にしてください。Access全体の学習手順は、後半で案内する学習手引きでも確認できます。

Accessクエリに関するよくある質問

Accessのクエリとは何ですか?

テーブルに保存されたデータから、条件に合うデータを取り出したり、並べ替えたり、集計したりする機能です。必要な一覧を作るための指示書と考えると理解しやすくなります。基本の役割は、本文の「Accessのクエリとは?」で例とともに確認できます。

Accessのテーブルとクエリの違いは何ですか?

テーブルはデータを保存する場所です。クエリは、テーブルのデータを目的に合わせて取り出したり、集計したりするために使います。フォームやレポートを含めた役割の違いは、本文の「テーブル・クエリ・フォーム・レポートの違い」で比較しています。

フォームやレポートとクエリは何が違いますか?

フォームは入力や確認に使う画面、レポートは印刷や提出向けの帳票です。クエリは、それらで利用するデータを取り出し、必要に応じて集計する役割を担います。

選択クエリを使うと元データは変わりますか?

結果を表示・集計するだけなら、元データは変更されません。ただし、更新可能なクエリの結果画面で値を直接編集すると、元のテーブルが更新される場合があります。更新・追加・削除を使う前の確認手順は、本文の「クエリを安全に使うための注意点」も参照してください。

Accessクエリの抽出条件とは何ですか?

表示するデータを絞るための指定です。たとえば、受注日を今月に限定したり、担当者名を指定したりすると、必要な明細だけを確認できます。

Access初心者はどのクエリから覚えればよいですか?

まずは選択クエリから覚えましょう。元データを表示・集計する操作から始めると、項目の選択、抽出条件、並べ替え、集計の基本を練習できます。学ぶ順番は、本文の「Access初心者はまず何を覚えるべきか」にまとめています。

クエリを作るにはSQLが必要ですか?

最初からSQLを書く必要はありません。Accessではクエリデザインやクエリウィザードで作成できます。操作に慣れたらSQLビューを確認すると、処理の理解が深まります。

ExcelのフィルターとAccessのクエリは何が違いますか?

どちらも条件でデータを絞り込めます。Accessのクエリは、条件を保存して再利用できるほか、複数テーブルの組み合わせや集計結果の利用にも向いています。使い分けの概要は、本文の「Excelのフィルターとの違い」の比較表で確認できます。

まとめ

クエリとは、条件に合うデータを取り出す機能です。Accessでは、テーブルに保存したデータを、業務に必要な一覧や集計結果として利用するための中心的な役割を担います。

初心者は、まず選択クエリで項目や条件を指定し、結果を確認して保存する流れを覚えましょう。更新クエリ、追加クエリ、削除クエリを扱うときは、事前の対象確認とバックアップが欠かせません。

基本がわかったら、クエリデザイン、抽出条件、集計、SQLビューへ順に学習を進めると、実務で使える処理を無理なく増やせます。Access全体の学習順は、次の記事でも確認できます。

次に読むとよい内容は、次のとおりです。

  • 選択クエリの作り方を詳しく学ぶ
  • 抽出条件の使い方を学ぶ
  • SQLビューでクエリの中身を確認する
  • 集計クエリでデータをまとめる
  • 更新クエリ、追加クエリ、削除クエリは、バックアップを取ってから学ぶ

追加クエリを試す段階では、Accessの追加クエリの使い方もあわせて確認してください。

https://sys-daddy.com/learning-access-apps/

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