エクセルで資料を作る時に、セルや図形の中の文字が切れて困ったことはありませんか？
特に図形内のテキストは自動改行されるものの、思った通りの箇所で改行されず、見栄えが悪くなることがあります。
今回は、Excel図形改行をはじめとした、エクセルで改行を行う方法について詳しく解説します。
セル内の改行から図形内の改行まで、様々なシーンで使える改行テクニックをマスターしましょう。
この記事を読むことで、
- セルに長文を入力しても、途切れることなく全文を表示または印刷することができる
- 図形に文字を入れた時の改行方法を知り、分かりやすい資料を作ることができる
といった効果を期待できます。
書式設定で自動改行
文字を改行するための最も簡単な方法は、書式設定の機能を使った改行です。
まずは、改行したいセルまたは範囲を選択します。
次に、ホームタブの「折り返して全体を表示する」をクリック。
自動で改行されましたが、セルの幅が初期設定のままなので、行の高さ（縦）が極端に長くなってしまいます。
マウスをドラッグして列の幅を長くすると文の行数は減りますが、セルの高さは変わりません。
上下に余白が目立つので、セルの高さ調整するために行の境目をダブルクリック。
すると、行数にあわせて高さが自動調整されます。
範囲を右クリックし、「セルの書式設定」→「配置」タブの「折り返して全体を表示する」にチェックを入れても同じ動作です。
この方法は、改行箇所に関係なく長文を全て表示させることを優先したい時に向いています。
ところで、スペースを途中で入れて無理に改行させた経験はありませんか？
セルの幅を変えると位置がズレるので、絶対に空白で無理に改行させるのは避けましょう。
自分で指定したい場合は次に説明する、Altキーを使った方法を習得しましょう。
Altキーでセル内の文字を改行する
セルの中の改行したい箇所にカーソルを合わせます。
Altキーを押しながらEnterキーを押すと、カーソルの部分が改行されます。
ここでは句点ごとに改行してみました。
句点ごとに改行すると、読みやすさがアップします。
「折り返して全体を表示する」と併用可能なので、セルに長文を入力したとしても読みやすいレイアウトに調整できます。
Shiftキーで図形の文字を改行する
資料を作る時に、オートシェイプに文字を入れることがありますよね。
オートシェイプの場合は、自動で改行されます。
しかし、自動改行の場合は下のように文字の区切りが悪くなることもあります。
そのような症状を改善するためにも、改行箇所を指定する方法を覚えておきましょう。
そんな時は、改行したい箇所にカーソルを合わせ、Shiftキーを押しながらEnterキーを押します。
結果、オートシェイプの中で改行することができました。
その他の改行方法（関数、VBA）
上に紹介した以外にも、関数やVBAプログラムで改行する方法がありますが、ここでも簡単に触れておきましょう。
一つ目は「CHAR」関数を使う方法です。
改行したい箇所に「＆CHAR(10)＆」と入力すれば改行されます。
二つ目はVBAの「crlf」を使う方法です。
改行したい箇所に「＆VBcrlf＆」と入力すれば改行されます。
前後の文字列は「"（ダブルクオーテーション）」で囲むのを忘れないようにしてください。
まとめ
エクセルのセルや図形に上手に改行を入れられるようになれば、資料の仕上がりもワンランクアップします。
まずは、AltキーとShiftキーを使って上手に改行できるようになりましょう。
スピードも仕上がりも確実にアップするでしょう。