エクセルで合計を計算するSUM関数を使えるようになると、次に覚えるべき関数は、個数を数えるカウント関数です。
データの集計を行う時に、金額、重さなどの「合計する」ことはよく計算されますが、人数やデータの件数を「数える」こともよく行われます。
データを整理する上で押さえておくべき関数であると言えます。
もくじ
この記事を読むことで、
- エクセルでデータをカウント出来るようになる
- 条件を組み合わせてカウントする方法を変えることが出来る
といった効果を期待できます。
エクセルでのカウント方法1-COUNT関数の使い方
ここで、身長、体重を入力するための表があります。
名前は入力されていますが、身長、体重いずれも測定し終わっていません。
このような時に、何件のデータが入力されているかをCOUNT関数で求める事ができます。
オートSUMアイコンをクリックし、「数値の個数」をクリックすれば数式バーにCOUNT関数が入力されます。


身長の測定データをカウントすることができました。

COUNT関数の欠点は、文字列を数える事ができない事です。
名前が何件入力されているかを求める事ができません。

数値や日付データのみに限られますので、使える場面が限定されてしまいます。
エクセルでのカウント方法2-COUNTA関数でデータ有のセルをカウントする
COUNTA関数は、文字列もデータとして数える事ができます。
COUNTAに比べて使える場面がかなり広がります。
ここに一次会と二次会の参加者を入力している表があります。参加者には「○」がされています。
参加者の数をCOUNTA関数でカウントしてみます。
COUNTA関数で参加者を数える事ができました。

〇のカウントができますので、名前もカウントできます。

エクセルでのカウント方法3- COUNTBLANK関数を使って空白セルをカウント
COUNTA関数で数えていないセル、つまり空白セルを数える事が出来るのが、COUNTBLANK関数です。
欠席者の人数を数えることができました。

エクセルでのカウント方法4-COUNTIF関数を使って条件設定
ある条件に当てはまる項目だけを集計出来るようにするのがCOUNTIF関数です。
COUNTIF関数は以下のようにして構成されています
- 第一引数・・・検索範囲
- 第二引数・・・条件指定
先程の一次会と二次会の参加予定者の表より、COUNTIF関数を使って参加者をカウントしてみます。
数式は「=COUNTIF(D2:D13,"〇")」となります。参加者をカウントすることができました。

エクセルでのカウント方法5-COUNTIFS関数を使って複数の条件設定
COUNTIFは条件を一つだけしか指定できませんが、COUNTIFS関数は複数の条件を指定することができます。
引数は以下の通りです。
- 第一引数・・・検索条件範囲1
- 第二引数・・・検索条件1
第三引数以降は、新しい検索条件範囲と検索条件の繰り返しです。
COUNTIFSを使って部署毎の参加者をカウントしてみます。
数式は「=」となります。

計算できました。

絶対参照を使って貼り付けました。

エクセルでのカウント方法6-SUBTOTAL関数でオートフィルタに対応
Subtotal関数では、カウントで計算する事も出来ます。
集計方法の引数は2がCOUNTで、3がCOUNTAに相当します。
下の画像は、引数を3にしてSUBTOTALで集計しました。

SUBTOTAL関数についてはこちらにも詳しい記事を掲載していますので、よかったらご覧ください。
エクセルでのカウント方法7-DCOUNT関数でデータベース関数を使いこなす
COUNTIF関数やSUBTOTAL関数とは異なる方法で、よりデータベース的な方法で集計するDCOUNT関数、DCOUNTA関数というのがあります。
DCOUNT関数、DCOUNTA関数については、こちらにも記事を掲載しておりますので、よかったらご覧ください。
まとめ
個数を数えるための関数は、合計の計算の次によく使われる関数です。
アンケートの集計や、イベントの参加者をカウントするのに必要です。
様々なCOUNT関数を覚えておくと、集計の効率が大幅にアップしますので、是非マスターしておきましょう。
本日もありがとうございました。